介護付き施設でアロマ講習報告!

2014-05-23

写真

先日、私の義母がお世話になっているご縁で、高齢者向けのアクティビティ

自分でできる☆アロマテラピー講座① ということで、講習させていただきました。

参加者は7名・(要支援・2名・介護1~2・2名 車いすでのご参加者3名)

参加費用 1名¥500(材料費として施設よりまとめていただきました。)

使ったオイルは4種でラベンダー・レモン・オレンジ・ペパーミントです。
一応、親子向けのアロマ講習スキルをベースにしまして、レジメを作成して、言葉での説明は簡単にして、興味のある方はあとで確認していただく形にしました。

導入としてアロマテラピーの意味や精油の話を少しして、オレンジ・レモン・ペパーミントなどは、実物を用意しみなさんに回してみてもらい興味を持ってもらいました。これらの成分がこの小さなボトル(瓶)にとじ込まれていることを理解していただきます。

次に、実際の香りを体験してもらうのですが、アロマオイルの瓶などは扱いが繊細なので、あらかじめ折り紙で作った小箱にコットンボールに数滴オイルを垂らしたものを用意しておき、これを参加者に回してどんな香りがするのか試してもらいます。この折り紙の箱が意外に人気で講習が終わったら、みな持って帰っていかれました。

今回の参加者のうち6割くらいは嗅覚が低下しており、はじめに4種のオイルを説明しているのですが、名称の理解と、現物の香りが一致していない場合や、柑橘系とそうでない香りの区別がつく人は半数でした。この点が親子向けの講習との大きな違いです。小さなお子さんやお母さん方は香りに敏感なので、好き嫌いやイメージがそこそこ広がるのですが、高齢者にはこの辺の広がりはありませんでした。おひとり、ラベンダーを嗅いで北海道旅行の思い出をお話されましたが・・・なかなかこれは稀有な例だと思います。ですので、精油の香に関しての表現は、ソムリエのように、できるだけ、たくさん形容詞を使いながら名称とイメージをインプットしていただくように相互の対話の時間(私だけでなく参加者同士も)をとりました。

興味深いのは、全員ペパーミントは解りました!これはなんかすごい発見したみたいな気分。

嗅覚の低下が脳の活動の低下につながることは多くの論文で発表されている事実ですので、積極的に嗅覚を刺激することで、認知症などの脳神経系の症状の軽減・予防、また、単調な施設での生活意欲の向上を見込めると強く感じています。

オイルの瓶を個人に持たせる事はしませんでした。というより、興味を持って自分でするというところまで発展しません。逆にお子さんたちの講習では、我先に・・・と(笑)と瓶をとろうとしたり、ふと目を離したすきに瓶を開けようと口にくわえたりするので、注意が必要です。

蓋の部分の香りを鼻に近づけて最終確認をして好みのオイルを決め、ハンドクリームを作成しました。これは100円程度の50mgくらい入るガラス容器に20mg、基材の植物由来の無香料クリーム(ドテラ・ハンド&ボディローションクリーム)を準備します。

蓋の部分に、白ラベルを張っておき、作成したら、日付、お名前、ブレンドしたオイルの名前を記入してあげます。(JAAコディネータ仕様に準じます)

一度に7名を見てあげるのは大変でしたが、ここでモンテッソーリ教育現場で培った経験が役に立ちました。10名くらいならいけそう(笑)お仕事見てあげるのと一緒です。

各オイルを聞きながら、入れてあげて、ぐるぐる楊枝でかきまぜてもらって順番にラベル記入していきます。

みなさん同じ教材なので、先のラベルを入れた瞬間にかかないと、忘れる!また他の方とわからなくなるのを防ぐのと、今日経験したことも、もしかしたら、忘れてしまう可能性もあるので、きちんと文字にして今日の活動の証拠(汗)を残しておくという事です。

後日、ご家族や介護スタッフのかたにも、明記してあれば、安心して作成したクリームを使用してもらえるし、覚えていれば会話も弾むと思います。

ここまでで、30分くらい経過、あとはペアになってもらって、作ったクリームをお互い使いながら、相手の手をマッサージするテクニックを一緒にやっていきます。

ハンドマッサージもいくつか種類ありますが、高齢者にとっていちばん簡単な方法を私はお伝えしました。

これはドテラのアロマタッチ@由来の本当にシンプルなアロマタッチ@ハンドテクニックです。手のひらと甲合わせて、⑥手順くらいの非常に簡単なものです。

アロマタッチ@をご存じのかたは、すぐにできますので、試してみてください!!

以上で報告を終わります。

みなさん活動している時間は、楽しんででいただいたようです。(覚えてくれてるかな?)

スタッフの方々もよろこんでおられました。何よりお部屋全体がアロマの香りに包まれたことで、いつもの空間が一瞬にして変化することを理解してもらえたと思います。

私としては義母もお世話になっているので、定期的に開催していただくと嬉しいな~ぁと思っています。

途中で寝ちゃう人、人にやってもらうのはうれしいけどやるのは嫌いな人、そこに不満な人、「香なんて?!なんだかよくわかんない」っていう人、自分の手ばかりスリスリしてる人、手を舐める人・・・

想定外のリアクション満載ですが、グループ(少人数)でのアクティビティが繰り広げる刺激は精油の刺激と相まって参加者の脳細胞をかなり刺激する活動だったようです。

うちの義母も、部屋にかえったら、私のことなど忘れて勝手に休んでました。(汗)

個人向けの介護アロマも視野にいれていますが、まず、施設にアロマを導入していただくきっかけとしてのご参考になればよいと思っています。毎回参加者は施設の方に調整していただくようお願いして参加者の人数や内容をあらかじめ打ち合わせておくと、同じ内容で何回もできるので参加費用や材料費をおさえてできるところも良いです。

アロマ従事者のかた、是非こういう体験シェア情報交換しませんか?

もしご意見などありましたら、お問い合わせフォームでご連絡ください。神奈川近郊のかた、今回のアロマアクティビティのモデル提供講習出張もいたします。

 

 

 

Copyright(c) 2012 ドテラのアロマオイル 横浜のヒーリングアロマ☆デネブ  All Rights Reserved.